こんにちは!ワイド社員のぷかぷかです。
今回は会社から歩いて5分ほどのところにある三宮神社の紹介です。
生田裔神八社 『三宮神社』
地名と駅名の由来!
この三宮神社は、地名と今のJR三ノ宮駅の由来になっています。
実際歩いてみると三ノ宮駅からはちょっと離れており、どちらかというと元町駅の方が近いので不思議に思う方もいるかもしれません。
実は現在の三ノ宮駅は二代目で、1874年の開業から1931頃までは今の元町駅あたりにあったのです。
駅付近で目印となるのがこの三宮神社だった事から駅名になったとされています。
三宮神社だけじゃない!
三宮神社は生田裔神八社(いくたえいしんはちしゃ)の内の一社で、その名の通りで一宮神社から八宮神社まで計八社あります。
数字の順に一宮神社から八宮神社まで巡拝するのを神戸八社巡り(または八宮巡り)と呼び、古来より節分の日に八社巡りをする事で厄除けになるとされています。
この中で三宮神社は神戸港に近い場所にある事もあってか航海の安全を守る水の神が祀られており、昔からあつく信仰されています。
なお、一説では神功皇后が巡礼された順で番号がつけられたと言われています。
明治政府初の外交事件『神戸事件』の舞台
その昔、この三宮神社の前で日本史に残る一大事件が起きました。
それが『神戸事件』です。
1868年にこの三宮神社前において現在の岡山県である備前藩から派遣された隊列の前をフランス人水兵が横切ってしまいました。
当時、このような行為は『供割』と呼ばれて非常に無礼な行為であったため、制止しようとした備前藩兵とフランス水兵の間で銃撃戦が起きました。
さらに、このような事態に緊急招集された諸外国の兵士らも応援に駆け付け神戸中心部を一時的に占拠する事態にまで発展してしまったのです。
結局、この事件は最初に制止してフランス人水兵に怪我を負わせた備前藩兵の切腹という形で終息したのでした。
これは明治政府初めての外交問題で、その後の政策にまで影響を与える転換期にもなった事件となったのです。
狛犬がいない!
ところで気になっているのは狛犬です。
通常は入口の正面から左に狛犬、右に獅子と対でいるのですが三宮神社は獅子だけです。
震災か空襲で損壊してしまったのでしょうか…。
三宮という地名、駅名のルーツにもなっており、三宮という街を知る上では欠かせない存在の三宮神社。
周囲の街並みが変わっていってもここだけ変わらぬ姿、また毎朝出勤途中に参拝する人の姿を見ると
地元の人々に愛された神社であると感じる事ができました。
神戸にお越しの際は、是非ご参拝ください。
アクセス
〒650-0021 兵庫県神戸市中央区三宮町2−4−4