おひさしぶりです!ワイドソフトデザインのTHです。
2~3か月前に新しい社員が増え、新人研修の一環としてスーパーコンピュータ「富岳」の見学にいくことになりました。
今回は見学したことについての投稿となります。
スーパーコンピュータとは?
その前にスーパーコンピュータって何?と思われる方がいらっしゃると思います。
そもそも、普段の生活でコンピュータはよく耳にするかと思いますが、スーパーコンピュータや略語のスパコンってなかなか聞きませんよね?
あまり話題にもでてこないなら自分たちの暮らしに影響するものではないのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、スーパーコンピュータは薬の開発や自動車の開発等様々な分野で活躍しています。
例えば、2020年頃に大騒ぎになったコロナウィルスでは、ウィルス対策のために「飛沫シミュレーション」を行ったそうです。これはほんの一例で、他にも一般企業も利用されるケースがあるそうです。
↓コロナウィルス対策その1
という感じに、スーパーコンピュータは簡単にいうと計算力がものすごく早いコンピュータです。
ただし、日々コンピュータの開発は進んでいるため、スーパーコンピュータに計算速度〇〇以上といった定義や概念はありません。
富岳は1秒間に約41京5530兆回の計算ができるとのことで、これは日本人全員(1億人以上)が1秒に1回計算できたとしても100年以上かかりることになります。
ちなみに、僕はスーパーコンピュータって聞くと京を連想しますが、実は京の後継機が富岳で、その性能は100倍以上といわれています。
地図、アクセス
スーパーコンピュータ「富岳」が置いてあるのは理化学研究所センターです。
アクセス方法はポートライナーの計算科学センター駅から徒歩3分です。
ポートライナーは三ノ宮から乗車できます。
ちらっと見えてますが、一応神戸空港もあるので、そちらからポートライナー経由でも可能です。
理化学研究所センターへいざ潜入!
といっても、実は富岳は学校等の教育機関、企業等の団体の10名~70名なら申請すれば簡単に見学できます。
また、個人での見学は一般公開のイベントがあるようなので、その際に可能とのこと。
ここが入口でポートライナーの中からでも目視で確認できます。(画像は参加メンバー部分を消してます)
見学の流れを簡単に説明すると、シアタールームのようなところに案内され、富岳のプレゼンを受け、ムービーを干渉してから実物とご対面(ガラス越し)、その後、質疑応答で終了でした。
時間は大体1時間程度で終わります。当日質問した内容と回答を最後に纏めておきます。
富岳との対面
富岳の製造工程や開発に携わったメンバーの紹介、ムービーが終わると、カーテンが開き後ろから現れました。
広い部屋に規則正しくならんでいる青い箱が光ケーブルで全て繋がっておりますがこれら全てが富岳です。
また、画像に見えているのは計算処理を行う部分で、計算結果を格納するハードディスクが別の階に置かれています。
まとめ
富岳の見学は、個人では一般公開するイベントのみ見学可能。10名~70名の学校等の教育機関、または、企業等の団体であればスーパーコンピュータ「富岳」見学申し込みフォームにて事前申請で見学可能。
見学の内容は、富岳の説明、観覧、質疑応答で1時間程度。
最後に
私自身がコンピュータ好きなので、実際に見学に行き、富岳を実際にみることができたのが一番の収穫でした。
もうすでに、理化学研究所センターでは次のスーパーコンピュータに向けて動き出しているようで、どんどん私達の暮らしを支えてもらえたらと思います。
参加メンバーの質疑応答の内容を下記の通りです。
Q1:富岳自体の価格は?
A1:開発費込みで1100億程度、本体だけだと800億ほど。
Q2:マシン自体のボルトは?
A2:200Vで動かしています。
Q3:立ち上げてから利用できるまでの時間はどのくらいか?
A3:正確な時間は不明だが、およそ5時間以上で利用できる。
Q4:一般企業も公募で利用できるとのことですが割合はどのくらいですか?
A4:利用している一般企業は全体の15%程度、主に科学関係が多く、他にも自動車、建築、創薬関係でも利用されている。
Q5:一般企業の利用料はいくら?
A5:研究成果を発表(公表)することで無償。企業秘にする場合は1CPUにつき1時間1000円程度。
Q6:CPUなどの破損の頻度は?
A6:CPUの破損は月7個程度。1個当たりの破損は1500年に1回あるくらいの頻度。