アップUP通信

「健康診断でわかること」について調べてみたよ(10月号Vol.72)

こんにちは。ふくちゃんです。

みなさま、健康診断を受診していますか?

ワイドでは、だいたい9月~10月に健康診断があります。
結果がボチボチ出て来ているのですが、
健康優良児な人もいれば、少し数値が悪い人も・・。

毎年、思うのですが、健康診断の結果ってわかりにくーい!!
そこで、今月は、健康診断結果早見表的なものを作成してみました。

健康診断で何がわかるの?

健康診断は、病気の早期発見のために行われます。
しかし、診断結果の数値を見ても、イマイチ理解できずに放置してしまったり、
結果がよくなくても、どうしたらいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。

健康診断は、自分のからだのチェックができる絶好のチャンスです。
検査結果を理解して、健康維持や病気の予防・早期発見に役立ててくださいね。

検査の種類 何の検査か 名 称 基準値
※単位は健康診断結果にあわせています
解 説 基準値外の数値結果の時に、疑いがある病気
(高)=基準値より数値が高い場合
(低)=基準値より数値が低い場合
血圧 心臓の
ポンプ
収縮期(最高) 130未満 心臓が収縮した時の血圧 腎臓や副腎や甲状腺、血管や脳、神経系の病気
拡張期(最低) 85未満 心臓が拡張した時の血圧 心疾患、ホルモン異常
尿検査 腎機能 尿蛋白 陰性(-) 尿中の蛋白質 腎炎、糖尿病腎症
ウロビリ
ノーゲン
弱陽性(±) 腸に送られたビリルビンが、腸内細菌によって分解されてできる物質 (高)疲労、肝炎、肝硬変、肝臓がん
(低)胆道系の病気による胆道の閉塞
潜血 陰性(-) 尿中に含まれる血液 尿路結石、膀胱炎、腎炎、膀胱がん、腎臓がん
糖代謝 尿糖 陰性(-) 尿中に含まれる糖 糖尿病
血液
検査
血液の状態 白血球 32~85 血液中の白血球の数 (高)細菌感染症、炎症、心筋梗塞、白血病等
(低)ウィルス感染症の初期、薬物アレルギー等
貧血か
どうか
赤血球数 男性:400~539 血液中の赤血球の数 (高)多血症
(低)貧血
女性:360~489
血色素量
(ヘモグロビン)
男性:13.1~16.6 赤血球に含まれるヘムたんぱく質
(酸素の運搬役)
(低)鉄欠乏性貧血
10g/dl以下(男女共)⇒中等症から重症の貧血
女性:12.1~14.6
ヘマトクリット 男性:38.5~48.9 血液全体に占める赤血球の割合 (高)多血症、脱水
(低)鉄欠乏性貧血
女性:35.5~43.9
貧血の種類 MCV 84~99 赤血球1個の大きさ (高)ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、過剰飲酒
(低)鉄欠乏性貧血、慢性炎症にともなう貧血
MCH 26~32 1個の赤血球に含まれる血色素量
MCHC 32~36 1個の赤血球に含まれる血色素量の体積
糖代謝 空腹時血糖 99以下 血液の中にあるブドウ糖の量 (高)糖尿病、膵炎、バセドウ病
(低)副腎機能低下症、肝硬変
尿酸代謝 尿酸 2.1~7.0 プリン体が代謝されたあとの老廃物 (高)高尿酸血症、通風、尿露結石
腎機能 クレアチニン 男性:1.00以下 クレアチンが代謝されたあとの老廃物 (高)慢性腎炎や腎不全
女性:0.70以下
脂質代謝 総コレステロール 140~199 血液中の脂質 (高)動脈硬化、脂質代謝異常、甲状腺機能低下症、
家族性高脂血症。
(低)栄養吸収障害、低βリポたんぱく血症、肝硬変
中性脂肪 30~149 皮下脂肪や内臓脂肪 (高)動脈硬化
(低)低βリポたんぱく血症、低栄養
HDL-CH 40~119 善玉コレステロール (低)脂質代謝異常、動脈硬化
LDL-CH 60~119 悪玉コレステロール (高)動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞
肝機能 AST(GOT) 30以下 心臓・筋肉・肝臓に多く存在する酵素 (高)心筋梗塞、筋肉疾患
ALT(GPT) 30以下 肝臓に多く存在する酵素 (高)急性肝炎、慢性肝炎、肝臓がん、アルコール肝炎
γ-GTP 50以下 肝臓の解毒作用に関係する酵素 (高)アルコール性肝障害、慢性肝炎、胆汁うっ滞、
薬剤性肝障害
ALP 58~200以下 様々な臓器に含まれている酵素 (高)急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がん、骨の病気

 

※日本人間ドッグ協会の判定区分数値を参考にしています。基準値(正常値)は、万国共通の厳密な区分ではありませんのでご了承ください。
※※項目や単位等、ワイドの社員が受信している健康診断の結果にあわせて作成しています。

からだのサインを受け取りましょう

もし、健康診断結果が「問題なし」だったとしても、基準値ギリギリの数値が並んでいたとしたら、暗転するリスクがあります。
逆によくない結果が出ていても、運動・栄養・休息のバランスを重視した生活に変えることで、健康により近づくこともできます。
健康診断を受けて終わり、ではなく、前年度の健康診断結果と比較し、自分のからだの傾向を知ることも大切です。
健やかな毎日を送り続けるために、体に変化があればその変化に合わせて、生活を改善していきましょう。

 

作成:株式会社ワイドソフトデザイン//出典:日本人間ドッグ協会、いしゃまち、けんぽれん等

 

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