【ワイドの本棚】『心の整え方』
2018年ロシアワールドカップでベスト16に進み、ベルギーと熱戦を繰り広げたサッカー日本代表。
負けはしましたが、今までにないぐらいワクワクした試合でした。
今回はその日本代表のキャプテンを務めた長谷部 誠選手が2010年南アフリカ大会後に書いた一冊を紹介します。
心を整える。
日本、ドイツでプレーしている長谷部選手が大切にしているのが「心」
長谷部選手にとって「心」は車でいうところの「エンジン」であり、 ピアノでいうところの「弦」であり、テニスでいうところの「ガット」で
強くするというよりは「調整する」、「調律する」という感覚だそうです。
車のエンジンに油をさし、ピアノの弦を調律する、そして、テニスのガットを調整する。
そんな風に心もメンテナンス、整えることで
どんな試合でも一定以上のパフォーマンスができ、自分を見失わないでいることができる。
よくビジネス書でメンタルを強くするといったものを見かけますが
競争の激しいプロスポーツ選手が「調整する」という表現を使われていることに驚きました。
“こんなことでいちいち凹んでいてはダメだ”、”もっと強くならなければいけない”
とどうしても力んで焦ってしまうことが私自身これまで何度かありましたが
逆に自分のペースで整理することで気負うことなく
安定して自分のパフォーマンスを出し続けることができるということは
とても大切なことで今の自分には必要なことだと感じました。
意識して心を鎮める時間を作る。
ワールドカップ期間中、 一日の最後に必ず30分、自分を鎮める時間を作っていたそうです。
迷い、葛藤、悔しさ。 いろんな思いが胸に去来し、
気持ちがギリギリの状態で戦っている中で、唯一休まるのは自分の部屋だけ。
ザワザワした心を少しずつ鎮静化していくことで練習と緊張でざらついた気持ちをメンテナンスしてあげることで
どんな葛藤を抱えていても、翌朝には平常心で部屋を出て行くことができた。
自分自身、日々が同じことの繰り返しで漫然と過ごしてしまいがちだなと感じることがあります。
その日、その日の自分ときっちりと向き合って、いろんな気持ちを都度整理していくことで
目標や、本質を見失うことなく前に進んでいけると気づかせてもらえました。
これからは15分でも意識的にそういった時間を設けるように努めたいと思います。
まとめ
世界のトッププレーヤーの一人として活躍される長谷部選手が試合に臨む上で日常生活の中で取り組んでいること
日本代表のキャプテンとして考えや振る舞い、
また、海外でいろいろな国の選手、指揮官とどんなことを意識して関係性を築きレギュラーの座を掴んだかなどが
丁寧に書かれていました。
私も長谷部選手のように、整いまくった人材になれるよう頑張ります!!