前回の話
帯状疱疹は突然に。~前編
多分6日目:希望の光
月曜日。運悪く、どうしても休めない日(滅多にない)で、出社以外のチョイスはありませんでした。
「大丈夫、私はMだから。痛みに強いから。」と自分に言い聞かせながら、出社前に病院に行きました。
今度は、地域に根付いていそうな小さな病院(内科と皮膚科があるところ)を選びました。
私の腕を見た先生「なんだと思う?」
私「・・・帯状疱疹ですか?」
先生「正解!首からきてるね。きれいに神経に沿って炎症してるね」
優しい目で私を見つつ、人体の絵(2D)を出して細かく説明してくれました。
なるほど、だから首が痛かったんだ!!と納得。
今更ながら、整骨院いった私、あほやん。チョコザップ行った私、あほあほやん。
「最初、首が痛くて整骨院行ったんですよ」って先生に言ったら、
先生と看護師さんがめちゃくちゃ優しい目で、うんうんってうなずいてくれました。
多分、かわいそうにって思ったんだと思います。
で、金曜日にもらった薬を見せたら
「・・・それは、飲むのも塗るのもすぐにやめて。それアレルギーの薬で、ウィルスを増殖させることがあるから」(同情の目)
え?
だから、薬飲み始めてからこんなに悪化したんだ!!!
混乱して顔がひきつった私に先生が
「かばうわけじゃないけど、帯状疱疹って誤診が多くて・・zdswegtI!Noaiewrg 」
誤診というワードが衝撃的すぎて、そのあとの話は耳に入ってこず。
お医者さんって間違うんですね・・・。
人生初誤診を経験しました。
しかし、なんて素直な私の体。
ちゃんとウィルスが増殖していてすごい。わーーーすごい。
って、他人事みたいに思っていたら、
帯状疱疹は3日以内に薬を飲んだら効くんだけど、それ以降だと正直効くかわからない。
でも、見た感じ、水疱が新しいから可能性はゼロじゃない。
あと痛み止めを出しておくから、朝晩とどうしても痛い時に飲んで。
と、今度こそ!な薬を処方してくれました。
ちなみに、薬剤師さんも、お薬手帳見て誤診に気が付いていました。
プロってすごいですねぇ。
その後
A型(ほぼ0型)のふくちゃん。
めちゃくちゃ真面目に朝昼晩薬をのみ、マメに塗り薬も塗って、超スペシャル模範患者でした。
そしたら、運よく薬が効いて、ウィルスをやっつける薬は1週間で終わり、あんなに燃え盛っていたブツブツたちも少しずつ鎮火してきました。
ただ、後に出たブツブツから先に治っていき、3週間たっても古いものはまだ燃えています。
左手も使えるようになりました。でも、痛みは残っています。毎日痛いです。
不思議なのは、ブツブツがないところも痛いのですよね。神経痛ってこういうことかと妙に納得しています。
朝晩の痛み止めとは別に、とっても痛い時用の痛み止めをもらっているので、どうしても痛くて我慢ができない時は飲んでいます。
怖いのはこれから
帯状疱疹の合併症として、皮膚症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」があります。
PHNの痛みは多様で、「焼けるような」「締め付けるような」持続性の痛みや、「ズキンズキンとする」疼くような痛み、そして、軽い接触だけでも痛む「アロディニア」と呼ばれる痛みなどが混在しています。睡眠や日常生活に支障をきたすこともあります。
帯状疱疹は神経節のウィルスが活性化し、神経をつたって皮膚に移動して炎症を引き起こして強い痛みを生じている状態ですが、PHNはウィルスによって神経が損傷しているため痛みを生じます。
参照:帯状疱疹の合併症(後遺症)|帯状疱疹予防.jp (taijouhoushin-yobou.jp)
私はまだ1ヵ月未満で皮膚のブツブツも完治していないので、PHNを発症するかどうかはわかりませんが、結構ズキンズキンしています。
じっとしてても痛いなら・・と思って、医師に確認して運動も再開していますが、特に問題はなさそうです。
万が一のことがあっても、ふくちゃんは痛みに強い子なので大丈夫な気がしています(根拠はありません)。
まだ帯状疱疹になっていない人へ
あんなに痛い思いをしていないなんて、あなたはとってもラッキーです!
50歳以上の男女では、帯状疱疹という病名の認知度は98%と高めですが、帯状疱疹を発症するリスクを自認している人の割合約30%と言われています。まさに、私もその70%の1人でした。
帯状疱疹はいつ発症するかわかりません。50歳になっていなくても、うら若き乙女でもなる可能性はあります。私の知りあいは高校生の時になったそうです。
そして、なかなかの発症率の高さです。私の場合、ブツブツが見えやすいので、いろんな人が声をかけてくれました。お腹や背中など見えないところに発症していた隠れパイセンが、周囲にたくさんいました。そして、1回目は誤診だった人も数名いました。
「つらいよね~」なんて経験者トークができて仲良くなれた人もいたので、それはよかったです。
帯状疱疹にならないために
参照:帯状疱疹の予防(予防接種・ワクチン)|帯状疱疹予防.jp (taijouhoushin-yobou.jp)
1)ワクチン接種
帯状疱疹の予防には、主に50歳以上の方を対象としたワクチンがあります。
帯状疱疹ウィルスによる免疫は、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防することができます。
2)免疫を低下させないよう体調管理を行う
帯状疱疹は免疫力の低下によって発症するため、日頃の体調管理が重要です。
食事や睡眠をしっかりとり、適度な運動や、リラックスした時間をもつことでストレスを減らし、免疫力を低下させないように心がけましょう。
それでも帯状疱疹になったら
違和感に気が付いたら、すぐに病院(皮膚科か内科)に相談しましょう。
私のように勝手にダニだと思いこんだり、整骨院に行ったりしないように!!
早めに抗ウイルス薬で治療を行えば悪化はしないそうです。
症状が出ている間は、安静と栄養バランスのとれた食事を心がけることが重要です。
また、治療中は患部を冷やさないように注意してください。痛みが強い場合はお風呂でしっかりと温まることで、痛みは緩和されます。
どうしても痛くてつらい時は、左腕1本燃え盛ったふくちゃんのことを思い出して、「うら若き乙女のふくちゃんも、この痛みに耐えたんだから、私も大丈夫!!」と思いながら、耐えてください。
私は、帯状疱疹がおちついたら、ワクチン接種をお医者さんに勧められました。
このブログを読んだ方が、誰も帯状疱疹にならないことを祈っています!